図書館
最近、金の使途について考えていて、こう使うぞと
決めたので、じゃなにを節約しようかと考えたのだけれど、
元より大して浪費をする方ではなかったなと思い至った。
それに関連して最近、図書館から娯楽が無料で、無限に
提供されることを思い出し、にわかな興奮を憶えている。
自分が心の底から読みたいような本や聞きたい音楽に対して
世間がたったいま熱中しているということは大体ありえないので
競争率が低く、ちょちょいとインターネットを介して予約すれば、
たちどころに近所の公民館に届いてしまう。
夢のような話だな、と感じる。きっとそんな便利のない国の人は
日本ではこんなに素敵なシステムがあるから競争力があるんだ、
みたいにブログで愚痴るんだろうな。
月額幾らのTSUTAYAレンタルなら皆焦って何本も借りるだろうに
せっかく住民税を払っているんだからなんでも使ったほうがいい。
ページを繰りながら、便利な仕組みと自分の性癖に感謝した。
別に特別ニッチな趣味で本を借りているわけでなく
どちらかといえば誰でも知っている名作の類なのだけれど、
それが刊行して一年や半年ぐらいだと予約が殺到して到底取れない。
芥川賞受賞作だって一昨年の受賞作なら二十冊も蔵書があって貸出はゼロ。
ところがこの前発表された作品となると三十も四十も予約がある。
映画と違って一年や二年で古臭くなる事なんてないのだから、
面白い本が読みたいならちょっと前の受賞作を読めばいいのに、
まぁ、面白い本が読みたいわけではないのだろうから、仕方ないんだな。
しかし、誰もありがたがらないが自分にとってはたまらない、みたいなのは
きっと異性とかについてもそういうのがあったらいいんだろーなー。