これから始まる

あまりに太った太ったと言われたので哀しくなってしまい

最近痩せようとしている。実家暮らしで食料制限は

かなわぬのでダイエットとは言いがたい。

基本的には運動してカロリーを消費し

筋肉をつけようというわけだ。

今まで何かをして何かが成せた試しがないので

一定の成果が出たとしたらコレは私という宇宙開闢以来の

革命すなわちレヴォリューションなのです〜。

まゆしぃ以下略〜。

 

先日はふらりと薬局に入りプロテインを買って来た。

プロテインというのは不思議なもので、

中身はタダのタンパク質で、実質的には

俺最近ササミばっか食ってるんだよね、みたいなことと

あまり変わることはないのだが、

プロテイン買ったというといかにも筋トレ野郎みたいで

妙ちくりんに恥ずかしい気持ちになる。

 

なんでプロテインを買って来たかというと

運動したあとの筋肉痛が早く引くという

ただその一言の書き込みを信じたからなのだけど、

これがびっくりするほど真実だったので驚いている。

全然運動してなかったので十分ぐらい走っただけで

モモやらヒザやらがガックガクになってしまい

その日の晩から翌日まで階段の登り下りが困難になっていたのだが、

昨日は走ったあとに既に激痛走る足を引きずってプロテインを飲んだら

その日の夜には痛みが殆ど引いているといった具合で

これは偽薬効果だったとしても人間の脳は凄いですねと。

 

夏までに痩せて海へでもどこへでも行くのである。

海に行くような友達がいるかどうかは別としてだ。

俺は、最後に海に言ったのは中学1年生の時かもしれない。

以来、やれ合宿だの旅行だのと言って友人たちが

男女混成で海だのプールだの河原だのに行くのを

ただ臍を噛むように眺めていたのだ。

いや、正確に言うと眺めることすらかなわない。

昔はfacebookはなかったのだから、男と女が連れ立って

海やらに行くのはベールの向こう、我ら非コミュにとっては殆ど

それは秘密結社が如き謎に包まれたイニシエーションであって、

きっと海岸で山羊頭の毛皮を被った全裸の女が男にまたがり

怪しげな経文を唱える円陣の中央で絶頂を迎えるんだとか

そういう想像力のなかにしか常に存在していなかったのだ。

 

だから今年こそは俺も山羊頭を購入してやろうというのだ。