映画を見る人

去年一年寝っ転がって毎日DVDで映画を見ていた。

というのも近所のTSUTAYAが5本で1000円だったからだ。

毎週五本借りても月4000円、年間5万円程度の安い趣味にして、

通年で大雑把に計算して240本も映画が見れてしまうという

コストパフォーマンスが良い娯楽なんです。

大体そういう風にダラダラ映画をみていたのは半年間なので

120本ぐらいの映画を見れたんじゃないかと思う。

そう考えると2012年の現在、100本やら500本という数は

映画を語る上では多い数字とはいえない。

 

高校生の時、CDを買い集め始めて

「CD100枚も持ってたら退屈しないだろうな」

と思ったものだけど、いざ100枚集まってみると

これがものすごく少なくて、全然何かが事足りた気がしない。

なんだか100という数字に対して10進法世界の自分らが抱いている

一匙の幻想はなんなのでしょう。満州鉄道99年租借みたいな。

 

映画の事を語っているときは皆映画に詳しいじゃない、と

友人が言っていた。そうだなぁと思う。不思議だよね。

誰しも映画あんまり見ないのに映画の事を語ってる時は

なんだか年に映画を600本見てますおすぎですみたいになるような。

実際には皆そうそうシネフィルにはなれないし、なるつもりもない。

なりたいかと言われると、ちょっとなってみたい。

同じ絵をみて沢山の色が発見出来るのは楽しそうだ。

あぁ、またペンギンさん問題か。それが数の問題かは知らない。