鈍行列車で札幌に行ってきた。実用編
夏の残滓がただよう今時分、北海道へ行ってきた。
なぜ行ったのかと聞かれる。それはもっともなことだとは思うが答えづらい。
色々原因はあるのだけれど、理由といえるほど決定的なものはない。
強いて言うなら、ここ十二ヶ月以内に十八切符で甲府、盛岡、滋賀へと旅行し、
より遠くへ遠くへと移動したい欲求が高まっていたのが大きい。
今日はとりあえずどのように北海道に行ったものかを書いておく。
移動は片道きっかり24時間。朝6時に家を出て翌日朝6時に着く。
しかも乗り換え待ちは全てをあわせても2時間ない。
普通は丸1日かかる、というと睡眠や風呂食事を除いた
15時間ぐらいのことだろうが、東京札幌間は本当に24時間かかる。
札幌滞在時間は6時から22時の16時間だったから、
移動時間の合計48時間に比べて、3分の1程度しか滞在していない。
(しかも復路は実際には27時間ほどかかった)
北海道はやはりそれなりに遠いと実感する。
経路
青春十八切符を使うと岩手ー盛岡間が通過できないことと、
北海道&東日本パスであれば青森発の夜行列車が八千円弱安く乗れることから
今回は青春十八切符ではなく北海道&東日本パスを用いた。
実際に使ったルートは以下。
上野7:58→宇都宮9:27
宇都宮9:34→黒磯10:25
黒磯10:33→郡山11:37
郡山11:56→福島12:43
福島13:00→仙台14:13
仙台14:45→一ノ関16:23
一ノ関16:27→盛岡17:59
盛岡18:15→八戸19:41
八戸19:49→青森21:48
青森22:42→札幌6:07(急行はまなす・指定席)
こちらのサイトと同じルートだが
乗換検索サイトで検索しても同じルートになる。
復路に関しては札幌22:00発のはまなすに乗り、そのまま来た道を戻った。
個人的には可能ならもう一時間ほど早い列車に乗るのをお勧めする。
なぜかというとこのスケジュールではメシを食う時間がない。
それはまだいいとして、もしどこかで列車がトラブルを起こし、
ほんの十五分でも止まったぐらいで青森への到着が十時間は遅れる。
旅行のすべてが破綻してしまう。
岩手と青森について
鈍行列車で北海道へ行こうとすれば岩手県と青森県が落とし穴になる。
多分、分厚い時刻表片手に旅をする鉄の人間なら問題はないだろうが、
ジョルダンかなにかで軽い気持ちで検索しながら進む人間には問題だ。
以前は東北本線の一部であった区間が、いわて銀河鉄道と青い森鉄道という
第三セクターになったため、ジョルダンの十八切符検索では存在が無視される。
つまり検索結果上、十八切符や他のパスを使った場合に、盛岡が東北の
どん詰まりに見えてしまう。しかし普通に盛岡から青森まで電車は走っている。
三千円強の運賃を出せば乗れるし。北海道&東日本パスならば
第三セクターのこの区間も乗車出来る。
青森から札幌について
通常の鈍行で行くなら函館に上陸してもさらに札幌まで7時間はかかる。
北海道についたらそれで一段落と思いがちだがとんでもない。北海道は広すぎる。
そこで青森から札幌までは夜行列車の急行はまなすを使う。
はまなすをつかえば22:42に出て翌朝6:07に札幌につく。
寝ている間に札幌に着くのだから効率がいい。
東日本パスを使えば乗車券7980円を払わず、急行券1260円で利用出来る。
指定席、カーペット席が+510円で購入できるのでどうせなら購入したほうが良い。
東日本パスの期間は指定席券が発売日である一ヶ月前に速攻で売り切れる、
とネットで調べるとよく書いてある。しかし俺が乗ったパスの利用期限
ギリギリの土日では一週間前でもまだ売れ残っていた。
はまなすの券はネットで購入や残席確認ができないので
手近なみどりの窓口で聞いてほしい。もごもごしながら聞いても教えてくれる。
ちなみに急行券は枚数制限が特になく、売り切れるということはないようだ。
またネットで調べるとこの時期、急行券のみで乗れる自由席は並ばなければ座れず、
夜行列車の八時間をたって過ごす恐れがあるようなことが書いてあるのだが、
少なくとも俺の行った先週の土日は自由席は十分に空きがあった。
だって2席分つかって横になって寝れたもの。
以上、移動時間24時間。
まぁ、また誰かと行ってもいいかな、という気もする。