モノというのはなんでかそこにあるだけでオーラを放ってたりして

不思議だなぁと今日ふと思った。

 

例えば割り箸だ。

手元に割り箸がある方は試しに一膳割ってゴミ箱に突っ込んでみてほしい。

途端に妙ちきりんな生活感が醸しだされるとは思わんか。

およそシャレた豪邸の妙に小さいゴミ箱なんかに入っている姿が想像できない。

竹箸でもない割り箸で食べるものというと、精々がコンビニ弁当か

あるいはカップラーメンという事を無意識に思い出すんだろうか。

 

あるいは畳と布団とティッシュみたいな三点で

独特のハーモニーを生み出すものもある。

その中でも単品で威力を発揮するのはきっとティッシュだ。

スタイリッシュな机の写真を撮りたい時に

わざわざティッシュを置く奴はいないんじゃないかと思う。

そもそもモップだろうが雑巾、掃除機、洗剤だろうが

何かを片付ける道具というのは大概、棚の奥にしまっておくものだろうに

こいつはなんか机やテーブルやテレビの上かなんかに鎮座している。

どんなにすまし顔していても箱からピョっと飛び出た紙がマヌケに感じる。

呪っても生活から排除することはできない。セロテープみたいなやつだ。

 

きっと世界にはセロテープもティッシュもない国があるだろう。

そういう人達は鼻をかむのに何を使っているんだろう。

何にモノのオーラを感じるんだろう。むにゃむにゃ。