見てきた

木曜日は正午ほどに家を出てぶらぶらと幾つか展覧会を見てきました。

五年後の自分に見せるために感想でも書いてきます。

 

フェルメールからのラブレター展

この展覧会の券をもっていたので外出したようなもの。

文化村のエスカレーターをおりたとたんに行列。

中に入ると中高年の皆様方でごった返していて驚いた。

美術展に積極的に行こうと思うようになった頃から

どうして中高年が絵画を見に来たがるのか分からない。

名画とテレビだったらテレビの方が見ていて楽だし

高いお金をだして見に行く動悸がいまひとつ思いつかない。

 

デホーホとかヤン・ステーンとか(両方共全然知らない)

オランダの画家も一緒に展示されてました。

フェルメールは手紙をテーマにした三枚が出品されてます。

こういう有名な画家の展覧会を見に行くと

いっつも「あ、フェルメールだけが展示されてるんじゃないのね」

みたいに思う。もう何回も見てるんだからいい加減わかっていいのに。

 

たぶんどの画家さんも有名な人達なんだろうけど

いつの時代でも皆が皆上手っていうわけじゃないんだなぁとしみじみ思った。

pixivを見ているような気持ちで見てしまった。

 

例えば布や光っているツヤ感のあるものだとか

そういうものは描き方を覚えれば画面内の一種のスペクタクルというか

すごいでしょ!みたいな点として見せられるんだけど、

絵画全体としては大して面白くないみたいな絵がある。

単純にこれデッサンくるってるよね、みたいな絵とか

得意な角度の顔だけ描いてて妙に不自然な絵とか。

あとエッジがボヤボヤしていてごまかしてるつもりが解像度たりないだけみたいな絵。

そういう絵を沢山見たなかでフェルメールの三枚はすごく上手だな、と思った。

六十年代のマイナーなロックバンド聞けば聞くほどビートルズすごい、みたいな感じだ。

 

 

TYP Exhibition. 01

 

TYP展を見てきた。

 
展示しているデザイナーの方をフォローしてると思うんだけど
TYP展について言及するとRTしているのか
「感動しました!」みたいなpostが良くタイムラインに流れてくる。
 
自分個人的に言うとタイポグラフィというのはちょっと恥ずかしい。
なんでかというと皆が大好きで、あんまりお金にならなそうだからです。
タイポグラフィネタというのはデザイン雑誌でもよく売れるらしい。
この感覚は"絵師"と"イラスト"に似てるかなぁって気がする。
絵師と呼ばれる人がなにもイラストレートしていない絵を描く感じ。
 
それに似た欲求を持っているんじゃないかなぁと思っている。
表現上の問題としてタイポグラフィに凄い興味を持っていて
雑誌とかを開くと格好いいヴィジュアルのタイポグラフィが溢れているんだけど
じゃあ実際にそれが仕事にできて、世の中的に需要があるのかというと
あるに決まってるじゃん!って断言出来る人はどれだけいるか。

 

 

展示内容はかっこよかったです。

 

ggg ロトチェンコ -彗星のごとく、ロシア・アヴァンギャルドの寵児-

 

手描き、手塗りのエスキースや、もはやエイジングの風格が

歴史上の名画といった感触のポスターが沢山展示されていて

どうせタダなんだから絶対見に行ったほうがいいなって感じでした。

直接見に行かないと意味ない感じがします。

図録が千円だったから買ったんだけど、開いてみたら

「あれ、さっきみたコレよくみたら本で見たことあったな。」

みたいに思うんですよ。さっきみたときは「なにこれみたことない!」とか思ったのに。

鉛筆や絵の具の感触は実物を目でみないと分からない感じでした。

 

使える技術の選択肢が少ないというのはクリエイティヴィティの妨げにはならなくて

寧ろその逆なのかなあっていう感じがすごいしました。

写真を切り抜いてそれを画面に配置したときにどういう効果があるのか、

みたいなことを研究しまくった挙句に超ハイクオリティな成果が出てるのは

写真をハサミで切り抜いて画面に置くしかできなかったからだよな、みたいな。

 

227 十中破竹

中国の新生代クリエイター十組の展示。

中国とか韓国のグラフィックデザインが結構好きでずっと見たかった展示。

重力とか湿り気のありようが日本ににていて、でも日本のものじゃない感じ。

もっと見たい。

 

1_wall

1_wallです。いやぁ、皆凄いなぁって思いました。

出来る人は出来るんですよね。うん。僕もがんばろ。

 

 

 

 

読み返してたら全然読みづらいと思ったんだけど面倒臭いから公開しますね。