旅の顛末 5
二日目
朝起きて朝食を頂く。二日目は移動がなく、
純粋にレクリエーションと観光を目的としている。
何かみたいものはないのか、というので私が
「何か新興宗教みたいなものはないの?」と聞くと
あるいて五分程度の所にあるとのことで、
散歩がてら見学と洒落こんだ。
今回の旅行で最も印象深く面白かったものの一つが、このオウム施設だ。
山の最上部に陣取った施設自体は入り口の山道しか見えず、
どうということはない。しかしその周縁に立てられた看板が迫力満点。
どれも「オウムは出て行け!」といった内容なのだが
特に一連の最初にあたる看板の文言はもはや
特撮ヒーローの各話タイトルにありそうな味わい。
第二十五話「恐怖!VXガス」
完全にコンテンツとして抗議運動のほうが立っている。
オウムがどうとか言うよりこのゲバ文字の提供者に興味が湧く。
棒、ヘルメット、マスクで学生運動をしていた連中が
どういう経緯か滋賀の山奥に篭って、またハッスルしているのだろうか。
オッサン落ち着けよ
大変面白いものを見れて満足したあと、さて今日はどうしようかと
ひとしきり話し合いをしたところで川に向かうことにする。
Y母、次女に車を運転してもらい、一行は川を目指す。
_
いい加減記憶があやふやになって来た。以降きっと短くなるだろう。