おフランスでも見たことがない
大体の人から嫌われる人というのは、
人から嫌われる事を気にしているのじゃないか。
そのクセして鼻持ちならない振る舞いを改めるつもりもない。
「私ってなぜ愛されないのかしら?」
口にだすほど愛されない。
全く憐れというよりほかない人々だ。
一体どこでそのような性癖が決定づけられるのか
嫌な奴のクローンでも作って一度一切合切調べてみたらいいと思うのだが
結果としてクローンイヤミのドリーが十体中十体嫌な奴だったら
世の中の嫌な奴諸君ご愁傷さま、遺伝子を憎めとでも慰めるかしらん。
能力や容姿の優劣で遺伝子がより分けられるSFはあるが
イヤミなヤツの遺伝子は価値が低いみたいな物語はどうだろう。
お話のなかで劣っているということは大概人となりがいいことと同じ。
大体言葉の通じない外国人だとか中卒の不良だとか
アタマが悪い奴は純粋でイイヤツに違いない。
しかしながらイヤミな奴がイヤミさ故に迫害される近未来SFだったら
主人公がイヤミだから全然感情移入できなさそう。
なんかシュールだなぁ。自分で言ってて別に見たくない気がする。
頭も顔も良くて運動神経もいいけどイヤミっていうだけで
人間屠殺場→精肉工場 みたいな方向の物語しか思い浮かばない。
どっちかっていうと家畜人ヤプーみたいな話になってきた。
考えれば考えるほどイヤな奴という要素は愛しがたい。
こいつはほとんど嗅げない悪臭のようなものだ。